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2008年 %M月
涼み酒 その2
私は、数年前までお酒類は全く口にできなかった不調法者ですが、
「美味しいお酒というもの」を友人から教えてもらい、
色々な酒蔵を見学に行っております。
まだまだ勉強中ながらのお話をしてきましたので、
浅学ゆえの滑稽な点はどうぞお許しください。
さて、日本酒のすばらしさについて認識するきっかけとなったのが、
数年前に見学にうかがった滋賀県の北島酒造です。
北島酒造は、歴史学者の奈良本辰也先生が激賞された
代表商品の「しぼったそのまま一番酒」で知られております。
実際に蔵にうかがいますと、妥協は一切なく、本当にすべてが手造り。
見学の最後に口にいたしましたしぼりたてのお酒の味わい
(本当にご縁でしたが、滋賀の渡船の復活したお酒でした)は、
今でも忘れることができません。
その北島酒造さんが、去年から「完全発酵・新淡麗辛口」
というテーマに取り組んでおられます。
技術的なことはよく存じ上げませんが、「淡麗辛口」の酒の
多くは、アルコールを添加し、お酒の味を多少薄めて、
濾過をして味を調えるというものだそうです。
北島さんの場合、アルコール添加も濾過もしないで、、
米だけの味わいで、きれいなすっきりした味、
本当の意味での淡麗辛口を目指そうというものだそうです。
原料に使用するお米は、滋賀産の玉栄という
お酒造り専用の米ですが、それも減農薬のものだけを用い、
長期低温発酵で丁寧に仕上げたのが、「北島」だそうです。
去年もご縁があり、お客様にお楽しみいただきましたが、
限定数があっという間に売切れてしまいました。
今年の「北島」も、口に含みますと、涼しい香り、
そして純粋な米の味わいが感じられ、喉を越すと
刹那にすべてが消える。本当に驚きました。美味しいです。
この「北島」も、涼み酒としてお勧めいたします。
純米酒は味が重いとか思って折られる方、是非おためしください。
投稿者 : hyoue | 01:43